｢アブラメ｣｢アブラゴ｣｢ネウ｣｢モズ｣･･････これらはどれもあるお馴染みの魚の地方での呼び名である｡
その魚とは?
関東で｢アイナメ｣と呼称される魚である｡
｢アブラメ｣は関西での呼び名､｢アブラゴ｣は北海道､｢ネウ｣は東北､そして｢モズ｣は山陰での呼称である｡
アイナメは､北日本では､春から秋にかけて海釣りで的にされる魚である｡
夏は船釣りがさかんで､春と秋には磯からの投げ釣りがさかんに成る｡
北日本では､外洋に面した岩場でよく釣れる｡
他方､南日本では河口周辺等､川から水が流れ込むところや､塩分のおおくはない大きな湾内で､冬に的にされる魚である｡
アイナメは､水温に近い北日本におおく居住する魚である｡
海岸に近い岩場や海草がしげってるところに好んで住み､あまりシフトしないで､えさが自身の近くにきた時にすばやく飛びついて口にする習性をもつ｡
その為北海道では､根のまわりに居住する魚と云う事で｢ネウ(根魚)｣と呼称されるのである｡
岩場や防波堤のまわり等､体を隠す事の出きるところでじっとしている魚である｡
煮魚にすると美味しい｢アイナメ｣は､ホッケの仲間である｡
姿も似ているように､アイナメもホッケ同様､北国の魚である｡
うろこが小さく､頭も目も小ぶりである｡
全体的に体がぬるぬるとした印象である｡
色は､居住するところに拠って変わり(保護色)､通常はかっ色をしている｡
音に敏感な魚で､これは耳のはたらきをする5本の側線(そくせん)をもってるからである｡